ウェビナーの企画で重要な5つのポイント!作り方や目標設定も解説
ウェビナーマーケティングを実施する場合、まずは企画から始まります。ターゲット・ウェビナーのテーマ・申し込み数の目標など、ウェビナーを実施する目的を社内や共催先に説明する上で重要になります。
本記事では、ウェビナー企画書の作り方とポイントを詳しく解説します。6W2Hの枠組みを使用し、企画書の構成要素を説明していきます。これからはじめてウェビナーを企画する方や、商談につながるウェビナーを開催したい方は参考にしてください。
ウェビナーマーケティングの基礎知識については、以下記事で紹介しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
ウェビナー企画書は5W2Hで作る
ウェビナー企画書を作成する際は、6W2Hの枠組みの活用でウェビナーの目的や対象者、内容、実施方法などを漏れなく計画を立てられます。
5W2Hを詳しく表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
Why(なぜ?) | 開催の目的と集客の目標(KPI) |
Who(どんな人に?) | ターゲットを明確化 |
What(何を?) | テーマの設定やウェビナーの構成を検討 |
When(いつ?) | 開催日時や告知のタイミング |
Where(どこで?) | 撮影・配信するツール |
How(どのように?) | 視聴者を惹きつけるための工夫 |
How much(いくらで?) | 集客の予算、外部の登壇者への費用など |
【Why(なぜ?)】開催の目的と目標(KPI)
ウェビナー開催の目的を明確にする点が重要です。たとえば、新規顧客の獲得、既存顧客の商品・サービスの認知度アップなどが挙げられます。
目的に応じて申し込み数やセミナー後の商談数などの目標を設定します。数値目標の具体的な設定で、ウェビナーの成果を評価して、今後も継続をしていくかを検討するために重要です。
また、長期的な視点で、ウェビナー後の商談数や成約率など、ビジネス成果につながる指標も設定しましょう。
【Who(どんな人に?)】 ターゲットを明確化
ウェビナーのターゲットを明確にすることで、ターゲットに合った内容や告知方法を考えられます。業界、性別、職業、役職、業界などの基本的な属性の定義が必要です。
さらに、ターゲットの興味・関心、課題、ニーズなども具体的に想定します。
例えば、「デジタルマーケティングに興味がある中小企業の経営者」が挙げられます。
ペルソナを作成し、具体的なイメージを持つことも効果的です。ターゲットを明確にすることで、魅力的なコンテンツ作りや効果的な集客につながります。
【What(何を?)】 テーマやコンテンツ内容
ウェビナーのテーマやコンテンツは、ターゲットのニーズと自社の強みを結びつけるものを選びます。業界のトレンドや最新情報、課題解決のヒントなど、価値ある情報を提供します。
具体例や事例を交えた、わかりやすい説明が大切です。また、視覚的な要素(スライド、図表など)を効果的に使用しましょう。
ウェビナーの登壇資料については、満足度に直結するので作り込みが重要です。
【When(いつ?)】 開催日時や告知のタイミング
ウェビナーの開催日時は、ターゲット層が参加しやすい日時を考慮して決めます。BtoBの場合だと、火曜日~木曜日の10時~15時あたりがおすすめです。告知は開催の1ヶ月前から始め、徐々に頻度をあげていきます。開催2週間前からは集中的に告知します。
また、申し込みをした方への開催案内のリマインドメールは開催前日と当日の朝に送ることで、参加率を高められます。業務をしている中、セミナーの優先度は低いため開催日時を忘れている方は少なくありません。そういった方へ、前日からリマインドすることで、参加率を高めることができます。
【Where(どこで?)】 撮影・配信する場所
ウェビナーの配信場所は、自社のオフィスや会議室を使用すれば、コストを抑えた運営が可能です。場所を選ぶ際は、インターネット回線の安定性、背景の見栄え、音響環境に注意します。
また、複数の登壇者がいる場合は、各自の撮影環境も統一感を持たせることが大切です。リハーサルをおこない、技術的な問題がないか事前に確認しておきましょう。
【How(どのように?)】視聴者を惹きつけるための工夫
視聴者を惹きつけるには、双方向のコミュニケーションが必要です。チャット機能を活用し、質問や意見を随時受け付けます。質疑応答の時間を設けることで、参加者の疑問に直接答えられます。
チャットやQA機能を使ったアンケートやクイズを実施し、参加者の能動的な参加を促すことで飽きさせない仕組みを入れているウェビナーもございます。
また、ウェビナー冒頭で、アンケート回答者には特典として、セミナー資料を配布するといった告知をすることで、、最後まで視聴するモチベーションを高められます。
【How much(いくらで?)】予算
ウェビナーの予算は、規模や内容によって大きく異なります。主な費用項目としては、人件費、広告宣伝費などがあります。
予算の配分では、告知・集客に十分な費用を割り当てることが重要です。目標の申し込み数に合わせて、集客の施策と各施策の予算配分を検討しましょう。また、予備費も設定し、不測の事態に備えましょう。
費用対効果を考慮し、ウェビナーの目的達成に必要な予算を適切に設定します。
ウェビナーの集客については、以下記事で詳しく解説しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
ウェビナーの企画で押さえておくべき5つのポイント
効果的なウェビナー企画書を作成するには、以下のポイントに注目します。
- 流行に乗った企画書を立てる
- 自社の強みがアピールできる内容にする
- ウェビナーの集客目標+方法を検討する
- コミュニケーションを促す要素を取り入る
- アフターフォローの計画を立てる
流行りに乗った企画書を立てる
ウェビナーの企画では、最新のトレンドを取り入れることが重要です。AIやDXなど、今注目を集めているテーマを選ぶことで、参加者の興味を引きやすくなるでしょう。
たとえば「AI活用による業務効率化」や「DXで実現する新たな顧客体験」などのテーマが考えられます。ただし、流行りのテーマを取り上げる際は、自社の専門性や強みとどう結びつくかを明確にする必要があります。
また、単なるブームに乗るだけでなく、参加者に実践的な価値を提供できる内容にすることが大切です。流行のテーマを自社のサービス・事例・知見と組み合わせることで、独自性のあるウェビナーを企画できます。
自社の強みがアピールできる内容にする
ウェビナーは自社の強みをアピールする絶好の機会です。自社の製品やサービス、ノウハウを効果的に紹介できる内容を企画します。例えば、自社の成功事例や、独自の分析結果を紹介することで、参加者に具体的な価値を提供できます。
ただし、露骨なサービス紹介や宣伝は避け、参加者にとって有益な情報提供を心がけましょう。顧客が抱えるよくある悩みとその解決策や、業界特有の課題への対応方法など、参加者が実際に活用できる内容を盛り込みます。
このような内容にすることで、自社の専門性や信頼性をアピールしつつ、参加者の満足度も高められます。
ウェビナーの集客目標+方法を検討する
ウェビナーの成功には、適切な集客目標の設定と効果的な集客方法の検討が欠かせません。具体的には、以下目標を設定する必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
申し込み数 | セミナーに申し込み数 |
参加者数 | セミナーを視聴した数 |
アンケート回答数 | セミナー後のアンケート回答者数 |
商談数 | セミナー参加者との商談数 |
上記目標に合わせて施策として検討すべきは、集客方法・アンケート回答者への特典・セミナー終了後のフォローの3点です。
各目標に合わせて、何が足りないのかを確認しながら施策を検討することをおすすめします。また、ウェビナーを実施する場合は、商談数の獲得まで意識して、施策を検討することをおすすめします。
視聴者も参加させる仕組みを取り入れる
参加者の反応を高めるため、視聴者も参加できる要素を積極的に取り入れます。質疑応答のセッションを設け、参加者の意見や疑問を直接聞く機会を作りましょう。
チャット機能を活用し、リアルタイムでの質問受付や意見交換などが効果的です。また、クイズやディスカッションの時間を設けると、参加者の能動的な参加を促せます。
登壇者と参加者の交流が生まれ、参加者の理解度や信頼度が高まり、満足度も向上するでしょう。
参加者への営業計画を立てる
ウェビナーを実施している企業で以外に取り組めていないのが、セミナー終了後のフォローです。
セミナー終了後のメルマガによるフォローだけではなく、営業やインサイドセールスと連携して、架電フォローを実施するか否かで、商談数の成果が大きく変わります。
また、アンケートを活用することで、営業がフォローすべきターゲットの選別も検討してもおすすめです。具体的には、従業員数、ニーズ課題、サービスの検討状況など、営業がフォローすべき参加者の優先度をつけれる項目を設けることが重要です。また、アンケートの回答率を高めるために、回答者への特典としては、セミナーの登壇資料を特典として提供するのが王道です。
セミナー終了後の営業計画まで設計しておくのが、ウェビナーの成果を判断する上では重要となります。
営業フォローを意識した、アンケートの作り方は以下の記事で詳しく解説しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
ウェビナー企画書の作成は、効果的なオンラインイベントを実現するための重要なステップです。5W2Hの枠組みを活用し、目的、対象、内容、実施方法を綿密に計画しましょう。
流行のテーマと自社の強みを組み合わせ、参加者に価値ある情報を提供します。双方向コミュニケーションを促し、参加者のエンゲージメントを高めることも大切です。
集客目標と方法を明確にし、アフターフォローまで考慮した包括的な計画を立てましょう。
これらのポイントを押さえることで、成功するウェビナーの開催に近づけます。綿密な企画と準備で、魅力的なウェビナーを実現しましょう。