「投稿しているのに再生されない」「再生されても問い合わせにつながらない」「制作の負担が大きく、更新が止まってしまった」。企業のYouTube運用では、同じ「伸びない」という悩みでも、つまずいている場所が異なります。
原因を切り分けずに本数や編集量を増やすと、負担ばかりが膨らむこともあります。この記事では、よくある失敗と、現在のチャンネルを立て直すための確認手順を紹介します。
この記事のポイント
どの段階で止まっているかを見つける。
動画が表示されない、見てもらえない、相談につながらない、制作が続かない。それぞれで改善する仕事は違います。目的とデータを照らし、優先する課題を絞りましょう。
企業のYouTube運用は、目的に照らして失敗を判断する
運用を始めるときに「誰の、どんな行動を促したいか」が決まっていないと、数字を見ても良し悪しを判断できません。全国の認知を広げる動画と、限られた商圏の見込み客へ説明する動画では、期待する反応が異なります。
たとえば、地域の工務店が相談前の家づくりの疑問に答える動画なら、視聴者の人数に加え、来場者がその説明を見たか、相談時にどんな質問が減ったかも振り返れます。一方、視聴も反応もほとんどない場合は、対象やテーマを見直す必要があります。
「まだ成果が出ていない」と「進め方に問題がある」を区別するために、評価する目的、見る指標、振り返る時期を社内でそろえましょう。再生数が少ないから成功、または失敗と一律には決められません。
企業YouTubeで起こりやすい7つの失敗
1.見てほしい相手が広すぎる
「すべての人に会社を知ってほしい」だけでは、内容を絞れません。顧客、採用候補者、取引先などを整理し、一つの動画で誰の疑問に答えるかを決めます。
2.会社が伝えたいことだけを話す
沿革や設備の紹介にも役割はありますが、初めて見る人が知りたいことと一致するとは限りません。特徴を説明するときは、「それが顧客にどう関係するか」までつなげましょう。
3.タイトルと本編の約束が違う
費用を知りたくて開いたのに、長い会社紹介が続くと、目的の情報へたどり着きにくくなります。冒頭で問いへの答えを示し、その理由や条件を順に説明します。
4.再生数が取れそうな話題だけを追う
話題が自社サービスから離れると、視聴者と依頼する人が一致しない場合があります。企画の段階で「この疑問を持つ人は自社の顧客になり得るか」を確認してください。
5.問い合わせへの案内がない
興味を持っても、対応地域や相談方法がわからなければ次の行動に迷います。動画のテーマに合う案内と、具体的な支援内容がわかるページを用意します。
6.確認できる本数を超えて制作する
出演者や承認者の予定が決まっていないと、撮影や公開待ちが積み上がります。撮影日だけでなく、素材提供・初稿確認・修正回答の日も押さえましょう。
7.レポートを受け取るだけで終わる
数字の共有後に、次の一本で何を変えるかを決めます。テーマ、冒頭、案内先など変更点を記録すると、同じ課題を繰り返しにくくなります。
YouTubeが伸びない原因を、表示・視聴・相談から切り分ける
YouTubeアナリティクスで、動画ごとのインプレッション、クリック率、視聴者維持率などを確認します。動画の長さ、公開からの日数、流入元が異なるものを、数値だけで横並びにしないことが大切です。
| 今の状態 | 先に確認すること | 改善の方向 |
|---|---|---|
| 表示が少ない | テーマ・対象・検索などの流入元 | 扱う疑問やタイトルを具体化する |
| 表示されても開かれない | サムネイルとタイトルの伝わり方 | 何がわかる動画かを明確にする |
| 冒頭で離脱する | 期待した答えが早く出てくるか | 前置きを整理し、結論から説明する |
| 特定の場面で離脱する | 内容の重複、説明不足、長い寄り道 | 該当場面を見返し、構成を見直す |
| 視聴されても相談がない | 対象との一致、リンク先、受付方法 | 相談内容と案内先をそろえる |
インプレッションに含まれる表示には条件があり、すべての視聴機会を表す数値ではありません。クリック率だけを成功基準にせず、流入元や視聴の継続とあわせて見ます。維持率の落ち込みも、内容を確認するための手がかりとして使いましょう。
企業YouTubeを改善するときは、優先課題を一つ決める
最初に、チャンネルの目的と最近の動画を並べ、対象・テーマ・案内先を確認します。そのうえで、いま最も困っている段階を選びます。リンク切れやフォーム不具合があるなら先に直し、視聴内容の問題なら次の制作で改善を試します。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 確認した状態 | 費用を説明する動画の冒頭で離脱が目立つ |
| 考えた理由 | 費用の答えに入る前に会社紹介が長く続いている |
| 次に変える点 | 冒頭で料金の考え方を示し、条件を後から説明する |
| 振り返ること | 同程度の動画と比べた冒頭の視聴、コメントや相談内容 |
この例は改善の考え方であり、効果を保証するものではありません。視聴者数が少ない段階では、数件の行動で割合が大きく変わります。結論を急がず、同じ疑問を扱う動画を継続して確認してください。
企画の作り直しには、企業のYouTube企画の考え方も参考になります。
再生数が増えても問い合わせが来ないときに見直すこと
まず、企画が自社の支援内容につながっているかを確認します。楽しむための動画を見た人が、すぐに法人サービスを探し始めるとは限りません。問い合わせを目指す動画には、費用・比較・進め方・導入前の不安など、検討中の人が必要とする情報を用意します。
次に、動画から案内するページを見直します。会社のトップページへ移動した後、該当サービスを探し直さなければならないなら、関連するサービスページや相談案内へ直接つなぐ方法を検討します。対応地域や相談できる内容も見つけやすくしましょう。
長尺動画とショートではリンクの扱いが異なるため、説明欄にURLを書いただけで案内が完成したと考えず、実際の動作を確認してください。詳しい導線と測定方法は、YouTubeでリード獲得する方法で解説しています。
企業YouTubeの更新が止まるなら、制作体制から見直す
制作にかかった時間を、企画・撮影・編集・確認・投稿に分けて記録します。編集が負担なら編集のみの外注、何を撮るか決まらないなら企画からの支援など、補う仕事を具体的にできます。
外注しても、社内の商品知識や公開判断まで不要になるわけではありません。出演者、撮影許可の調整、内容を確認する担当者を決めておきます。修正は窓口でまとめ、複数人から矛盾した指示が出ないようにしましょう。
運用代行へ相談するときに共有するもの
- チャンネルURLと、増やしたい相談・行動
- 最近の動画と困っている状態
- 企画・撮影・編集・確認の担当と所要時間
- 今後の予算、本数、撮影できる場所・日程
体制の選び方はYouTube運用の内製・外注の比較、見積もりの確認は運用代行の費用相場をご覧ください。
企業YouTubeの失敗・改善でよくある質問
何本投稿して伸びなければ失敗ですか?
一律の本数では決められません。目的、テーマ、対象の人数、検討期間を踏まえて判断します。公開本数だけを増やす前に、視聴や相談が止まる段階を確認しましょう。
伸びない動画は削除した方がよいですか?
再生数だけを理由に一括で削除せず、情報の誤り、現在の方針との関係、商談での使い道を確認します。誤情報や公開上の問題があるものは、修正・公開設定の見直しを優先します。
運用代行会社を変えれば改善しますか?
変更だけで成果が決まるわけではありません。今の課題と次に変える内容を説明できるか、企画・確認・分析の担当範囲が合うかを見比べましょう。運用代行会社の選び方で比較項目を紹介しています。
企業YouTubeの課題整理からご相談ください
再生数、問い合わせ、制作負担のどこに課題があるかを伺い、今後の企画と制作の進め方を検討します。既存チャンネルがある場合は、URLと困っている点をお知らせください。
ファインドユニークでは、企画・撮影・編集・投稿・分析を含む月4本のYouTube運用プランを、月額15万円(税別)でご案内しています。月次レポートと月1回の打ち合わせも含みます。
各動画は完成10分以内、元素材15分目安、修正2回までが基本条件です。撮影場所・時間・回数などは内容を伺って確認します。初期費用の有無と、別途諸経費がかかるかは、お見積もり時にご確認ください。
大阪・関西での撮影を含め、目的や社内体制に合う進め方をご相談いただけます。詳しくはYouTube運用代行のサービス・料金をご覧ください。
