指名検索とは?一般的な検索の違いや増やす方法10選を解説!
「指名検索での流入増加施策を行っているけどなかなか上手くいかない」「そもそも指名検索についてよく知らない」、このような悩みを持って本記事に辿り着いた方も多いのではないでしょうか。指名検索は元々サービスや商品に興味を持っているユーザーが検索するため、一般的な検索に比べてコンバージョン率が高いことが挙げられます。この記事では指名検索について解説します。
指名検索とは?
指名検索とは、具体的なサービス名や商品名といった固有名詞を使って、検索エンジンで情報を調べることを意味します。
指名検索で、ユーザーによるサイトへの検索数を上げるためには、世間の話題になるような商品やコンテンツを作って名前の認知を上げたり、商品名を覚えやすい名前にしたりする方法があげられます。
指名検索と一般的な検索の違い
指名検索と一般的な検索の違いは、具体的な固有名詞を使って検索を実行するかどうかです。
一般的な検索の場合、関心のあるテーマやキーワードを利用して、検索エンジンからインターネットを介して、関連する情報を調査します。
例えば、一般的な検索の例としては、新しいスマホについて調べようとする時に、「スマホ最新」と入力することがあげられます。
これに対して、指名検索の場合、「iPhone 最新」というように、具体的な商品名を利用して検索をします。
インターネット検索を行う時に、具体的な固有名詞で検索するかどうかが指名検索と一般的な検索の大きな違いです。
指名検索が重要な理由
- SEOに強いサイト構築が可能
- Googleの仕様変更の影響を受けにくい
- 指名検索で流入する方は興味関心度が高い
指名検索は、ユーザーの集客において大変重要な要素となります。ここでは、指名検索が重要な理由について解説します。
SEOに強いサイトになる
SEOとは「Search Engine optimization」の頭文字を取った略称で、日本語で言うと「検索エンジンの最適化」となります。
具体的な意味は、インターネット上のサイトの内容を、検索エンジンが理解しやすいように、情報の構造を組み立てることです。
指名検索が増加すると、そのサイトのSEOが強くなることが、重要な理由としてあげられます。
現在世界的に一番利用されている検索エンジンであるGoogle Chromeでは、指名検索が多いサイトに対して、信頼性を高めるようなアルゴリズムを構築していることが考えられます。
指名検索が増加することで、そのサイトの検索結果が上位表示されるようになり、そのサイトへのユーザー流入が増加することが期待できます。
Googleの仕様変更の影響が少ないから
第二に、指名検索はGoogle Chromeの仕様変更の影響を受けにくいという重要なメリットがあります。
Google Chromeは、定期的に検索アルゴリズムがアップデートされ、常に検索環境が進化しています。
そのため、1ヶ月前は、検索結果上位に表示されていたサイトが、急に検索結果順位を落とし、上位表示されなくなることもあります。
しかし、指名検索が行われた場合、対象のサイトと検索キーワードの関連性が高いため、検索アルゴリズムが変更されたとしても、検索結果が上位に表示されやすくなります。
そのため、ユーザーに指名検索されることは、そのサイトへのユーザー流入を増加させるために、大変重要な要素です。
指名検索で流入する方は興味関心度が高い
第三に、指名検索が行われるケースでは、ユーザーがその商品やサービスに対して、高い興味を抱いていることがあげられます。
指名検索をするユーザーは、その商品やサービスに対してすでにある程度認知しており、商品の購入あるいはサービスの利用を考えていることが推測できます。
そのため、指名検索によるマーケティングによって、ターゲットとしているユーザーに効果的にアプローチすることができます。
指名検索での流入の増やし方
- 商品自体の認知を高める
- 有名人や専門家の監修を入れる
- 広告を打つ
- プレスリリースを出す
- イベントでのサービス/商品の発表
- SEO対策を施す
- SNSを運用して認知を増やす
指名検索が増えると、さまざまなメリットが発生します。では、どうすれば、指名検索を増加させることができるのでしょうか。
ここでは、指名検索によるユーザーの流入の増やし方について解説します。
認知を高める
指名検索を増加させる方法として、まず考えられることは、その商品やサービスの認知度を上げることです。
例えば、商品名を覚えやすい名前にすることや、サービス名をユニークにすることで、顧客に認知してもらい、指名検索をしてもらえるようにアプローチします。
有名な人の監修を入れる
指名検索を増やす方法として、有名人の名前を借りることも有効です。
例えば、コンビニで販売されているチルド食品に、有名な料理人が監修しているというアピールをすることで、そのチルド食品の消費者への知名度が飛躍的に上昇することが期待されます。
これにより、指名検索される機会が増え、そのチルド食品への認知度がさらに向上します。
広告施策の活用
その商品やサービスの名前を、広告を通してユーザーに宣伝することも、指名検索をしてもらうための一つの方法です。
その一例として、リスティング広告を利用する方法があります。
リスティング広告とは、検索エンジンを利用した時に、検索結果に関連して表示される広告のことであり、Google広告やYahoo!の検索広告が該当します。
リスティング広告を利用することで、自社の名前やサービス名の完全一致で掲載することで、指名検索された際の抜け漏れを防ぐ効果があります。そのため、検索結果よりも上位にリスティング広告が表示されるように検索エリアを確保することが重要です。
また、街頭に宣伝広告を打つことで、ユーザーに商品の名前を認知してもらったり、YouTube上で、商品やサービスと関連性の高い動画にCMを流すことで、ユーザーに興味を抱いてもらったりすることもできるでしょう。
ただ、広告施策によるアプローチはそれなりにコストがかかるため、費用対効果を高められるように、広告内容をよく検討する必要があります。
プレスリリースの配信
プレスリリース配信とは、メディアや報道機関に対して、公式に商品などを発表することです。
新商品や新サービスを発表するにあたって、企業や団体から、ユーザーとメディアに向けてプレスリリースを配信することも、指名検索を増加させることに役立つでしょう。
特にメディアへのプレスリリース配信は、そのメディアからニュースとしてユーザーへ情報が伝わるので、相乗効果で新商品あるいは新サービスの認知度を上げることができます。
各種イベントへの参加
各種イベントでの商品やサービスの発表は、指名検索を増加させるための良い機会です。
各種イベントでは、メディアや多数の潜在顧客にアプローチできるため、さまざまなイベントに参加することをおすすめします。
イベントと一口に言っても、Web上で開催されるオンラインイベントや、参加者を限定するプライベートショー、あるいはメディアやユーザーに向けて催されるプレス発表会などがあります。
それぞれのイベント形式には、良し悪しがあるので、伝えたい商品やサービスの特徴によって、どの形式のイベントへ参加するかを検討するのが良いでしょう。
SEO対策でのブランディング
指名検索を増加させる方法の一つとして、インターネット上でSEO対策を施し、商品やサービスのブランド力を高めるという方法もあげられます。
SEO対策では、Google Chromeにおいて上位検索されるようなコンテンツの制作が必要不可欠です。
したがって、Google Chromeでどのようなサイトが上位表示されるのかを分析し、自サイトに、その情報を取り込むことが重要です。
SEO対策に関しては、専門的に扱っているコンサルト会社もあるので、相談料はかかりますが、一度話を持ちかけてみるのも一つの手段です。
SNSの運用を行う
新商品や新サービスの情報を、SNSを用いて発信することも、ユーザーに指名検索をしてもらう方法の一つです。
例えば、X(旧Twitter)やTikTokで、会社のスタッフが、新しい商品を利用している短い動画を投稿することで、ユーザーへの露出が増え、その商品を欲しいと思わせることができます。
その結果、Web上での指名検索が増加し、対象のサイトへユーザーが流入することを促進することもできるでしょう。
指名検索を増やす際のチェックポイント
ここまで、指名検索を増加させるための方法について解説してきました。
では、指名検索を増加させるためのポイントは何なのでしょうか。
ここでは、新商品あるいは新サービスの指名検索を増やすためのチェックポイントについて解説します。
狙っている指名検索で上位表示できているか
指名検索を増やすポイントの一つは、狙っている指名検索キーワードで上位表示できているのかどうかです。
それには、Googleサーチコンソールを利用するのが便利です。
ここで、Googleサーチコンソールとは、Googleが提供している無料のツールで、Googleでの検索におけるWebページのパフォーマンスを測定するためのツールです。
このツールを使えば、Googleの検索結果の表示順位を把握したり、管理したり、監視したりできます。
これにより、比較的簡単に検索キーワードの選定を行うことができます。
また、例えば、Webページを制作している会社であれば、「会社名 Web制作」というように関連性の高い検索キーワードを検討するという方法もあります。
指名検索で上位表示を狙うには、キーワードの選定が重要となります。そのため、検索キーワードの選定には、時間をかけ、よく分析する必要があります。
しかし、花の名前や歴史の人物・他の有名人の名前といった、すでに有名な言葉を使わないようにしましょう。
指名検索を増やす際のチェックポイント【Webサイト側】
- サービスへの導線を上手くはれているか
- ロングテールキーワードを意識しているか
- ユーザーのニーズを分析しているか
指名検索を増加させるには、Webサイト側での処理も重要になってきます。以下で指名検索を増加させるために行うべきWebサイト側の処理を解説します。
導線を上手くはれているか
指名検索を増やすには、コーポレートサイトからサービスサイトへの導線を作ることもポイントの一つです。
ここで、コーポレートサイトとは、その企業の顔となるWebサイトで、事業内容やIR情報、基本情報、サービス内容、採用情報などが掲載されているホームページです。
就職希望者や株主などのステークホルダーをターゲットとしたWebページです。
それに対し、サービスサイトとは、その企業のサービス内容や商品の紹介をメインに情報を発信しているサイトです。
多くの企業では、コーポレートサイトとサービスサイトを分けて運営しています。
その理由としては、コーポレートサイトとサービスサイトをまとめてしまうと、サイトの構造が複雑となり、ユーザーにとって情報を読み解きにくいサイトになってしまうからです。
指名検索において、検索結果で上位表示されやすいサイトはコーポレートサイトです。
そのため、指名検索によって、商品やサービスを紹介したいのであれば、コーポレートサイトからサービスサイトへユーザーが流入できるように、コーポレートサイトからサービスサイトへの導線をつなげておくことが大変重要です。
指名検索キーワードのロングテールも意識する
指名検索を増やすには、ロングテールキーワードによる検索を検討することも重要です。
ロングテールキーワードとは、複数の関連キーワードを組み合わせたキーワードのことです。
また、ロングテールキーワードを選定する時に役立つのがサジェストキーワードです。
サジェストキーワードとは、検索エンジンの検索窓に表示される関連キーワードのことです。
Webコンテンツの制作において、サジェストキーワードとメインキーワードを組み合わせることを意識すると、よりユーザーからのサイトへの流入が促進されます。
その結果、ユーザーからの指名検索につなげることもできます。
ユーザーのニーズは分析できているか
指名検索を増やすには、ユーザーのニーズをきちんと分析しておくことも大切です。
ユーザーの中には、既存顧客、新規顧客の両方が存在しており、目的としている情報が異なります。
そのため、検索キーワードも異なってきます。
新規顧客は、そのサービスの定価を知りたいと考えているかもしれないし、既存顧客は、すでにサービスに加入済みで、生活環境が変わったことをきっかけに、別のプランへ変更したいと考えているかもしれません。
ユーザーのニーズに基づいた、適切なWebコンテンツの制作をしておかないと、例えば新規顧客に対して会員専用ページが表示されてしまい、新規顧客の獲得の機会を失ってしまいかねません。
このように、新規顧客や既存顧客のニーズをきちんと把握することが重要となります。
各種リンクを最適化できているか
内部リンクなどを最適化することも、指名検索を増やすためのチェック事項の一つです。
内部リンクとは、サイト内の各コンテンツへのアクセスを支援するリンクのことで、ユーザーがそのサイトを回遊する時間を長くする効果があります。
指名検索を狙うためには、内部リンクを適切なページに設置する必要があります。
適切なページを具体的に言うと、ナビゲーションバー(トップナビゲーションなど)、重要ページ(トップページや機能ページなど)、関連性の高いページ(キーワードと関係性の強いページなど)があげられます。
内部リンクの設置は、ユーザーが探しているページにアクセスしやすくなったり、SEOに強くなるなど、さまざまな影響があります。
例えば、Google Chromeによる検索においては、検索エンジンがサイトの情報を理解しやすくなったり、検索スピードが上がったりします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、指名検索とは何か、指名検索が重要な理由にはどのようなことがあるか、指名検索でユーザー流入を増やす方法などについて解説してきました。
この記事のポイントを整理すると以下の通りとなります。
- 指名検索とは、具体的なサービス名や商品名といった固有名詞を使って、検索エンジンで情報を調べることを意味する。
- 指名検索と一般的な検索の違いは、具体的な固有名詞を使って検索するかどうか。
- 指名検索が重要な理由は、SEOに強くなること、検索エンジンの仕様変更の影響を受けにくいことなど。
- 指名検索でユーザーの流入を増やす方法としては、商品やサービスの認知度を上げること、プレスリリースの配信を行うことなどがあげられる。
- 指名検索を増やす際のチェックポイントは、サイト間の導線を張り巡らせること、ユーザーのニーズをよく分析することなど。
なお、指名検索での流入拡大には、質の高いSEO対策が欠かせません。株式会社ファインドユニークではBtoB向けのオウンドメディア代行やマーケティングコンサルティングを通して、SEOでの流入数拡大のサポートを行なっています。相談は無料ですので、ぜひ一度お問い合わせください。